軽さと瞬発力が生む、もう1つの脳です
はじめに
目次
「iPadって1台あれば十分じゃないの?」
そんなふうに思っている方は多いと思います。
たしかに、たいていの用途には1台で対応できますし、
普通に使う分には問題ありません。
ですが、私のように仕事や学習、情報整理、アウトプットを日常的に行っていると、
どうしても1台だけでは効率が悪くなる場面が出てくるんです。
私は今、MacBook Air(M2)、iPad Pro(M2)12.9インチ、
そしてiPad mini(A17 Pro)の3台を毎日持ち歩いています。
一見すると「そんなに必要?」と思われるかもしれませんが、
それぞれに明確な役割があって、
この3台で最適なモバイル環境が完成すると感じています。
この記事では、その中でも特に使用頻度が高く、
役割が独立しているiPad mini(A17 Pro)について、
詳しくご紹介します。
3台構成でそれぞれに得意分野があります
この3台には、それぞれ明確な役割を持たせています。
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MacBook Airは作業の中核です。
文章作成やコード、資料整理など、
しっかりと集中して取り組む作業を担っています。 -
iPad Pro(M2)12.9インチは主に表示専用のデバイスとして使っています。
MacBookと並べてサブモニターのように活用することで、
視線移動だけで必要な情報にすぐアクセスできるようになります。 -
iPad mini(A17 Pro)は、思考のメモ取りや情報のインプット、
手書きによる整理に特化しています。
このように、それぞれに適した使い方をすることで、
1つの作業に対して3つの視点(表示、記録、実行)を同時に進めることができるんです。
iPad Proは「広げて見る」ためのツールです
iPad Pro(M2)12.9インチは、MacBookの横に並べて使うことが多いです。
サブモニターのような感覚で使えるので、
SidecarやUniversal Controlといった機能との相性がとても良いです。
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ZoomやGoogle Meetなどの会議画面を常時表示
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Notionの資料、スプレッドシート、プレゼン資料を展開
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FigmaやPDFの資料、デザインレビュー
画面が大きいので、情報を同時にたくさん並べられるのが強みです。
「作業に必要な資料を常に目に入れておける」というのは、
思った以上に作業効率を上げてくれます。
わざわざウィンドウを切り替えたり、資料を閉じたりせずに済むので、
集中が途切れずに作業に没頭できる環境が整うんです。
iPad miniは「書いて考える」ためのツール
一方で、iPad mini(A17 Pro)は
iPad Proとはまったく違う用途で使っています。
iPad miniの最大の魅力は、すぐに取り出して、すぐに書けることです。
例えば、会議中に思いついたことをすぐに手書きでメモしたり、
アイデアを図で整理したり。
Apple Pencilを使えば、まさに「紙のノート感覚」で記録できます。
私がよく使っているアプリは
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GoodNotes 6
会議メモ、手書きノート、図解など何でも書いています。 -
Freeform
アイデアをマインドマップのように広げて考えを整理します。 -
Apple Notes
とにかく速くメモを取りたいときに使います。Spotlight検索に強いのも便利です。 -
Obsidian
日々の思考や知識をマークダウンで管理しています。
iPad miniの良いところは、片手で持てて、どこでもサッと使えるという点です。
移動中の電車内でも、立ったまま手書きでメモを取れますし、
カフェでも大げさにならずに使えるので、本当に使い勝手が良いです。
実際の3台構成の使い方を紹介します
ここで、ある日の外出先での作業風景をご紹介します。
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MacBook Airでは、プレゼン資料の構成をPowerPointで作成中。
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iPad Proには過去の案件資料と、参考となるスプレッドシートを開いた状態。
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iPad miniには構想段階の手書きメモを表示しておき、必要に応じてアイデアを書き足します。
この構成にしておくと、情報を見ながら、考えながら、
作業を進めるという3つの流れを同時に処理できます。
マルチタスクというより、マルチレイヤーな作業環境とでも言えるかもしれません。
それぞれのデバイスに「思考を保存する場所」が分かれているので、
頭の中が整理されやすくなる感覚があります。
iPad miniは手書きに特化した「思考の道具」
iPad miniは、そのサイズと軽さ、
Apple Pencilとの相性から、手書き用途に最高のデバイスだと思います。
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手首を画面に乗せても誤作動しない
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ペン先の遅延がほとんどなく、紙に書くような感覚
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Apple Pencilのダブルタップでツール切り替えもスムーズ
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画面の広さがちょうどよく、全体を見渡しながら書ける
たとえば、出先で突然浮かんだ企画のアイデアを、その場で図や箇条書きにしてメモに残す。
本を読みながら気になった部分をスクラップして、自分の意見を横に書き込む。
そんなふうに、**「頭の中にあるものをすぐに形にできる」**のが、iPad miniの強さです。
iPad miniとiPad Proの違いをはっきりさせると便利
この2台は、たしかにどちらもiPadです。
ですが、役割がまったく違うので、同じように使おうとするとかえって不便です。
あえて言えば、
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iPad Proは「表示するためのiPad」
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iPad miniは「書くためのiPad」
このように割り切って使うと、2台とも本来の性能を引き出せるようになります。
下の表で簡単に比較してみます。
| 用途 | iPad Pro(M2)12.9インチ | iPad mini(A17 Pro) |
|---|---|---|
| サブモニターとしての活用 | ◎ 非常に快適 | △ 最小限の表示用として活用 |
| 読書や資料閲覧 | ○ 大きくて見やすいが重い | ◎ 片手で長時間読める |
| 手書きノート | ○ 広いので1枚に多く書ける | ◎ 機動力があり、気軽に書ける |
| 外出時の携帯性 | △ バッグの中でも大きく重い | ◎ 軽くてどこでも持ち運べる |
| 思考・アイデア整理 | △ 一歩遅れることがある | ◎ スピードと気軽さで圧勝 |
どちらが優れているという話ではなく、役割が違うということを理解して使い分けることが大切なんです。
まとめ
この記事では、私が日常的に使っている
MacBook Air + iPad Pro + iPad miniの3台構成
についてご紹介しました。
特に、iPad mini(A17 Pro)は、単なる小型のiPadではありません。
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どこでも持ち出せる機動力
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即座に手書きができる瞬発力
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思考の記録に最適な感覚的操作性
これらの要素を兼ね備えた、
まさに「第二の脳」として活躍する存在です。
iPad Proが表示と整理のためのツールだとすれば、iPad miniは記録と創造のための道具です。
どちらも揃えることで、仕事も学習もインプットもアウトプットも、
すべてをスムーズに循環させるワークフローが完成します。
iPad miniをただの小さいiPadだと思っている方がいたら、ぜひ見方を変えてみてください。
それはきっと、あなたの頭の中にもう1つの作業空間を作ってくれるツールになると思います。
